前橋で試合のあと毎日新聞の取材。もちろんドリーさんに。
前橋ロイヤルホテル。最上階のフレンチレストラン。
ドリーさんは食前、食事中はいつもジンジャーエール。食後はホットチョコレート。
92年にもうすでにお酒はやめている。41年生まれだから51のときに
酒を断ったということになる。渕さんは54歳。
プロレスもクラブ活動もお酒もすべて現役真っ只中。
タバコをすわないのはさすがスポーツマン。武藤さんもタバコはきっぱり。
お酒は本当に時々。あれだけ、新日で私が付き人時代飲まれ、吸われていた方が。
考えなれない。
昨日の取材中はマーティーさんと私でモエを。
御夫人はシャンパンが大好き。ご機嫌を保つには重要なアイテム。
しかし来日以来、ずっと毎日私がテイクケアーしているのだが、
もちろんすべてうまくいっているわけではない。
机でもひっくりかえしたくなることだってある。
しかし私が切れてしまったら、この引退のプロジェクトはすべてなくなってしまう。
仕方ないではすまされない。重要なんてもんではない問題。
スケジュール管理、運転、ガイド、レストラン案内、メニュー案内、
Tシャツ販売の際のサポート、写真やサインの規制、忘れ物チェック、
朝ごはんは基本的に別々。
朝の出発から始まり試合後の取材や食事会が終わり、ホテルで解散までの間、
すべて付きっ切り。わたしがもしも私でなかったらとおもう。
歴史と伝統に心から敬意を表するからこそじっくり一挙手一投足をきいていたい。
ものすごい私にとって多分こんなに2週間NWAチャンプと行動を共にする経験というのは
またとないであろうし間違いなくドリーさんとは最後。
せいぜいフロリダで出会っても数日。私は帝王学をすべて勉強する期間だと思っている。
そこまで興味のない人間だったらたぶん、眠いとかだるいとか、
もっと自分の自由時間がほしいとか言うであろう。
自分の自由時間は3月1日が終わればいくらでも取れる。
そこまでは自分の時間は要らない。すべてを学びたい。
毎日新聞の取材のときのひとつの質問で、NWAチャンピオンとしての
やるべきことはの質問。非常に興味深い。
まず最初にあげるのは一般の人たちに対しての影響ときた、
そのはかには子供に対しての教育と影響。
品格とマナー。リーダシップ。服装。言葉使い。私は鳥肌が立つほど感心。
やはりオールドファッションはすばらしい。
それに比べ超現代的なレスラーはどうかとおもう。
そこら辺の学生と変わらぬ行動と言動と服装に品格に人格。
馬場さんがキャピタル東急をはじめとしたホテルライフを好む理由や
自分自身がそのような環境におく理由がわかる。
4年半NWA世界ヘビーのタイトルを保持。
全米30のNWAメンバーのテリトリーをまわり1週間に多いときは8回試合。
そのうちの半分以上は60分引き分け防衛。
レスラーになると60分引き分けの試合を経験したことがあるかないかで
レスラー仲間同士の勲章のような感覚になる。
アクシデントや怪我や事件事故。すべてが勲章。どこで試合したかも勲章。
ジャクソンビルで昼間に試合、試合後すぐに飛行機に飛び乗り
2時間半のフライトでノースキャロライナで試合もあったそうだ。
この日は一日2回、60分引き分け。
相手も強豪だっただろうからそう簡単にはかてない。
もしくは王座長期防衛のために負けない試合をやったのであろうか。
ジンキニスキーから王座を獲得。ジャックブリスコにまける4年半。
チャンピオンという言葉は世の中でも使われるが、まさにこの人にある言葉のようだ。
日に日に奥の深いところにきている。
試合はなんと半分がすでに終わりあと4試合。4試合ですべてがおわります。
3月1日用事がある人や最初からペイパービューでみようとしているひと。
いかなる言い訳も今回は通じません。
3月1日をみなくてNWAを、オールドファッションを、伝統と歴史を、
古き全日本を、決して語ることはできません。
プロレスとはなにかをもう一度だけ、考えていただきたい。
それを見つければ人生とは何かまで必ずや理解できるヒントはあるとわたくしはおもう。
今の流行のスタイルしか見たことない人も、ものすごくとてつもなくすばらしい
研究材料から考えていただきたい。
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ルパン編集長